『うなぎ鬼』底知れぬ恐怖を与える死体配達ホラー漫画のネタバレ感想
50~60キロの中身のわからないコンテナを巡って、物語が繰り広げられる『うなぎ鬼』というサイコホラーストーリー。
主人公のナレーションから不安や底知れぬ恐怖が読者に伝わり、話題を呼んでいる漫画です。
幽霊とはまた違った恐怖を与える『うなぎ鬼』のあらすじや登場人物、見どころをネタバレや感想を含めてご紹介していきます。
サイコホラー漫画『うなぎ鬼』のあらすじ
まずは続きが気になる物語構成で読者の惹きこんでいる『うなぎ鬼』の設定やあらすじをお伝えしていきます。
作品の設定や概要
- 著者:落合裕介、高田侑
- 出版社:少年画報社(ヤングキング)
- ジャンル:ホラー、ミステリー・サスペンス
「うなぎってのはタンパク質ならなんでも喰っちまうんだそうだ…なんでもだぜ」というセリフで物語に深みを持たせているミステリー要素もあり、サイコ要素もあるホラー漫画。
裏社会の人間の心情や考え方も巧みに表現されているヒューマンドラマも見どころであり、LINE漫画で無料で読むことができるため、人気を博している。
あらすじ
借金に苦しんでいた主人公の倉見勝は裏家業を営んでいる千脇社長に拾われた。
社長を慕い、社長に言われるがまま働く倉見であったが、あるとき中身のわからない5,60キロのコンテナを15万円の手当で運ぶ仕事を任される。
得体のしれない仕事を通して、倉見の見える世界が変わっていく…。
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表情がみんな怖い『うなぎ鬼』の主な登場人物(※ネタバレ注意)
『うなぎ鬼』は登場人物の表情描写が巧みで、表情から読者に得体のしれない恐怖や謎を感じ取らせます。そんな表情豊かな『うなぎ鬼』の登場人物はこちらです。
倉見勝(くらみ まさる)
競艇場で稼ぐことばかりを考えて、友人、知人に金を借り歩いて、挙句の果てに闇金に手を出したところを社長に拾われて、社長の元で働くことになった『うなぎ鬼』の主人公。
大柄な見た目で、なにか言われてもすぐには答えない癖があり、真顔の怖さが取り立てに役立っている。社長には心酔している。
千脇社長(ちわき)
取り立て屋の社長を務めていて、人を教育するよりも素材を信頼している人物。
そのため、人の素質を見極めて、適材適所に配置することが非常にうまいく、人を動かすことに長けている。
富田(とみた)
チャラい見た目で天性のコマシとして、女性相手の取り立てがとてもうまい人物。
以前はキャバクラの雇われ店長をしていて、キャバ嬢に手を出したことがきっかけで400万円もの借金を負ったところを社長に助けられる。
千脇義道(ちわき よしみち)
千脇社長の弟であり、黒牟でマルヨシ水産を営んでいる。
信吉(しんきち)
マルヨシ水産の従業員。社長が頭を下げるほどの偉い人物。表情が非常に怖い。
秀(ひで)
マルヨシ水産の従業員。若いときに電力会社で働いて、事故に遭い、火傷しておぞましい顔になってしまった人物。
心は優しい人だが、おっかない顔のせいで娘に嫌われ、酒に逃げるようになってから嫁さんを半殺しにして家を出てった過去がある。
山木(やまき)
マルヨシ水産の従業員。陰気な性格だが、感情が昂ると何をするかわからないサイコパスさを持っている。
ミキ
富田が管理する売りをするマハロの女性。
美しく優しい印象をもっているが、お金を引っ張るために人を利用したり、暴力を振るうようになるなど豹変する。
倉見朋子(くらみ ともこ)
倉見勝の奥さん。勝とは同窓生であり、中学生当時から美人で胸が大きくて有名であった。
池袋で嬢をしていて、勝が通い詰めた結果、結婚した。借金に追われるような日々を送っていたため、顔立ちは美人だが、実年齢よりも老けて見える。
恐怖を植えつける演出がうますぎる『うなぎ鬼』の見どころとは?(ネタバレあり)
物語の構成や表現方法など、とにかく恐怖を植えつけるのが巧みで読んでいて思わず唾を飲んでしまいます。
そんな恐怖で溢れる『うなぎ鬼』の見どころをお伝えしていきます。
読者を怖がらせるホラー演出
『うなぎ鬼』の見どころの1つは演出にあります。
登場人物の表情から、風景描写から色使いまで、底知れぬ恐怖を味合わせてくれるのです。カタギの世界とは違った世界の風景や、ホラー要素満点の演出に呼んでいる読者を臨場感あふれる恐怖を与えてくれます。
びっくりさせるような恐怖ではなく、登場人物たちが感じている得体の知れない恐怖を同じく感じることができるので読みながら心臓がバクバクになること間違いなしです。
淡々とした主人公のナレーション
主人公の淡々としたナレーションも恐怖を掻き立てます。
テレビ番組の怖い話のナレーションのような役割を担っていて、ナレーションの情報から主人公の感情や恐怖が伝わってきて、読者に伝染してきます。
テレビのホラー番組が好きな方にはたまらない進行方法で、物語にどんどん惹きこまれていきます。
考えさせられる物語構成
社長の言葉や仕事仲間の富田のセリフや主人公の倉見の発言まで、世の中の仕組みや本質を露わにするような内容が多く、なんとなく過ごしている生活を考えさせられるものがあります。
カタギでない仕事をしている人の考え方、業を負った人の心情など、普段では考えることがないようなことにも目を向けるきっかけになるかと思います。
またストーリー展開も登場人物のそれぞれの感情が複雑に絡み合っていたりと凝った作りになっているので、そういった表現構成やストーリー展開も注目ポイントです。
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不気味すぎる『うなぎ鬼』はこんな人におすすめ
ホラー漫画や読んでいて恐怖でドキドキするような漫画が好きな方には『うなぎ鬼』はおすすめの作品となっています。
裏の世界の仕事をやっている人の心情や得体の知れない恐怖などが詰まった漫画で、読んでいて思わず汗が垂れてくるほどです。
登場人物の不安をリアルに表現しながらも、その不安や恐怖の正体はひた隠しにされ、物語を読む手を止めることができなくなります。
ストーリーの最後には、登場人物たちがしていたことや謎が明らかになり、作者の伝えたいことも見えてきますが、恐怖の続きを匂わせるエンディングで読んだ後も『うなぎ鬼』のことが頭から離れなくなるでしょう…。
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管理人の思う『うなぎ鬼』が伝えたいこと(感想)
『うなぎ鬼』は自分の行為がその人の人生を一生左右し続けるということを伝えたいように感じます。
秀さんの「人間が見ているものなんていうのは見る者次第でどうにでも見える」というセリフからは、業を負った人間とそうでない人間の見える世界は全く異なり、ずっと業に悩まれることを考えさせられます。
人を殺した主人公や登場人物が悩む姿から想像できるように、些細なことでも自分が罪と認識したものを犯せば、それに一生に囚われることになってしまう。だから、普段の自分の行いには気をつけなければいけないと思わされます。
サイコホラー要素満載であり、読者に生き方を深く問いかける漫画でもあり、ヒューマンドラマも楽しめる作品ですので、是非この機会に読んでみてください。
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『うなぎ鬼』の評価まとめ
最後に記事執筆者の評価と他の漫画サイトからの評価をまとめてみました。
漫画を購入するときのひとつの指標として、よかったら周りの評価も参考にしてみてください。
当サイトの評価 | 4.0(記事作成者の評価) |
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コミックシーモア | 4.4(22件の評価) |
まんが王国 | 4.5(4件の評価) |
Renta! | 4.2(312件の評価) |
BookLive | 4.6(5件の評価) |
※それぞれ5段階評価となっています。
見どころでも詳しく紹介してきましたが、得体の知れない恐怖を演出するのが上手く、登場人物たちの感情をリンクさせながら一緒に震えることができます。
そして、人の感情や罪の重さもリアルに表現されていて、深い話になっているので、高評価にさせて頂きました。
他のサイトでも高評価ばかりとなっている『うなぎ鬼』は是非ご覧になってみてください。
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