アニメ・映画化『鬼滅の刃』鬼と人の戦いを描いたバトル漫画のネタバレ感想
2019年の4月にアニメ化され今大人気のバトル漫画『鬼滅の刃』。
主人公の妹が鬼になってしまうというダークなストーリーながらも、主人公の純粋すぎる優しさが際立つ名作となっています。そして、ヒューマンドラマ要素もあり、バトルシーンも圧巻の迫力を誇り、読み応えは抜群です。
アニメだけなく映画化も決定した『鬼滅の刃』のあらすじや登場人物、見どころをネタバレと感想を含めて、まとめてご紹介していきます。
吾峠呼世晴の名作である『鬼滅の刃』の衝撃のあらすじ
アニメ化されるほど大人気の作品となっている吾峠呼世晴が手掛けた『鬼滅の刃』の作品概要やあらすじをはじめにお伝えしていきます。
王道バトル漫画のような設定もありながら、ダークなストーリー展開もある、大満足の一作となっています。
作品の設定や概要
- 著者:吾峠呼世晴
- 出版社:集英社(ジャンプ・コミックス)
- ジャンル:バトル、アクション、ダークファンタジー、ヒューマンドラマ
『鬼滅の刃』は大正時代の鬼が出る世界を舞台にした物語。
設定として、「鬼」の主食は人間であり、身体能力が非常に高く傷などはたちまち治ってしまう回復力を持っている。また体の形を変えたり、異能を持つ鬼もいる。
その鬼を狩る組織として、「鬼殺隊」という数百名に及ぶ人間の組織がある。しかし、その組織は政府から正式に認められているわけではない。鬼殺隊は人を守るために生身の体で鬼に立ち向かう。
生命力の強いを鬼を殺す方法は、日光に当てるか、鬼の急所である頸を特別な鋼で作られた「日輪刀」という刀で斬るしかない。
あらすじ
山で暮らし、炭を売って生計を立てている家族思いの心優しい少年、炭治郎。温かい家庭で平和な日常を過ごしていた炭治郎の世界はある日一変する。
炭を売りに山を下りて家を離れているときに、家は鬼に襲われ家族が惨殺されていた。唯一息のある妹も鬼の血に感染して人を喰う鬼と化してしまった。
炭治郎は鬼となった妹の禰豆子を人間に戻すために、家族を惨殺した鬼を討つために、鬼を探す旅に出る…。
『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』のキャストや関係者などの映画化情報
アニメ化に引き続き、瞬く間に映画化が決定した『鬼滅の刃』は、2020年に映画公開が予定されています。
そんな恐ろしい人気を誇る『鬼滅の刃』の映画化情報をご紹介していきます。
劇場版では、最も熱い場面といっても過言ではない無限列車が舞台となっているのです。見るだけで熱くなるようなかっこよすぎるPVを、まずはご覧になってみてください。
また映画関係者やキャストは以下のとおりとなっています。
- 原作:吾峠呼世晴
- 監督:外崎春雄
- キャラクターデザイン:松島晃
- アニメーション製作:ufotable
- 竈門炭次郎役:花江夏樹
- 竈門禰豆子役:鬼頭明里
- 我妻善逸役:下野紘
- 嘴平伊之助役:松岡禎丞
- 煉獄杏寿郎役:日野聡
漫画やアニメを超えるような迫力のある映画になると思うので、『鬼滅の刃』好きな方は必ず劇場に足を運びましょう!
自身の強みを武器に戦う『鬼殺の刃』のキャラクターたち
『鬼殺の刃』に登場するキャラクターたちは、個性豊かな特徴を持ち、鬼殺隊でであれば「呼吸」という独特の技を使って戦い、鬼であれば「血鬼術」という技を使って戦いを繰り広げます。
また登場するキャラクターにはそれぞれドラマがあり、全員が目を離せない存在であると言えます。
そんな個性豊かな『鬼殺の刃』の登場人物たちをご紹介していきます。
竈門炭治郎(かまど たんじろう)
『鬼滅の刃』の主人公。山で暮らし炭を売って生計を立てていた家族思いの優しい少年。ある日、炭治郎が町に炭を売りに降りていた時に、鬼舞辻無惨に家を襲われ家族を惨殺されしまう。そして妹だけは命は助かるが鬼化させられていた。
鬼になった妹を人間に戻すために、元凶である鬼舞辻を探すことを決意し、鬼を倒せる力を得るべく育手の鱗滝左近次の下で修行に励む。そして、過酷な修行をどうにか乗り越えて鬼殺隊に所属することとなる。
戦闘では、鱗滝の下で教わった「水」の呼吸法を主に使い、そこから幼いころに父親に教わった「ヒノカミ神楽」を合わせた剣術で戦う。また嗅覚が非常に優れていて、鬼の気配を読むこともでき、また戦闘では「隙の糸」という相手の隙を察知することもできる。
とにかく心優しい努力家な少年であり、どんなきつい修行でもあきらめず最後までやり抜く。また鬼にすら、憐みの感情を忘れない。
竈門禰豆子(かまど ねずこ)
炭治郎の妹であるヒロイン。炭治郎が町に降りて、炭を売っているときに鬼舞辻無惨に襲われ、傷口から鬼の血が入り、鬼になってしまう。
鬼になると普通は人間を食べるようになるが、禰豆子は家族思いで優しい少女であり、人間を食べたい衝動を我慢している。人を食べることではなく寝ることで体力を回復している。また自我がしっかりとあり、兄が襲われピンチになると命を懸けて守ろうとする。
そして、鱗滝から暗示をかけられているため、すべての人間が自分の家族に見えるため、人間を守り鬼を敵と認識している。
普段は人を噛まないように竹製の口枷を付けていて、また日光が当たると死んでしまうため箱に入り、炭治郎に背負ってもらっている。鬼になってから身長をコントロールできるようになったため、身体を小さくして運んでもらっている。
炭治郎がピンチのときは戦闘にも参加し、蹴る攻撃を得意とする。また自身の血を爆発させて鬼だけを燃やす「爆血」という血鬼術も使用する。そして身体の再生能力が異常に高く、身体の一部が欠損しても即復活させることができる。
我妻善逸(あがつま ぜんいつ)
炭治郎の同期の鬼殺隊剣士。炭治郎と伊之助と共によく任務に赴き、協力して鬼と戦闘を行うことが多い。炭治郎も匂いで分かるほど強い人物であるが、善逸本人はネガティブで臆病者であるため、自分が強いことに全く自覚がない。
ものすごいビビリで任務にいくことをひどく嫌うが、鬼に追われる子どもを守ったり、鬼とはわかっていても炭治郎の大切な禰豆子を守ったりと鬼殺隊としての責任感と優しさを兼ね備えている。
極度の緊張体質で普段はビビっているが、緊張が極限までいくと気絶して眠ってしまう。しかし、眠って緊張がほどけた状態の善逸は非常に強く、「雷」の呼吸を使い目にも止まらぬ速さの剣技で鬼を倒すことができる。ちなみに気絶しているときの記憶はなく、善逸はいつも自分が弱いと感じている。
善逸の使う「雷」の型は本来6つ存在しているが、善逸は壱ノ型しか習得できなかった。しかし、壱ノ型に修練のすべてを費やした結果、天剣絶刀の威力と雷光の疾さを誇っていて、凄まじい速さと雷の音を発する威力の攻撃で鬼を倒す。
また非常に聴力に優れていて、他人の感情までも読み取ったり、鬼の居場所を突き止めるのも早い。
善逸は、極度の美人好きで初対面に関わらず求婚してしまう。また禰豆子のことも気になっている。
嘴平伊之助(はしびら いのすけ)
炭治郎の同期の鬼殺隊剣士。炭治郎と善逸と共によく任務に赴き、協力して鬼と戦闘を行うことが多い。猪のかぶりものをしていて、粗暴な性格の持ち主であるが、顔は端正で美しい。
炭治郎と同期で鬼殺隊の最終選別に合格したが、他の人物たちとは違い育手の指導を介さずに最終選別に生き残った珍しい人物。
常に「猪突猛進」をモットーに危険な鬼を相手にしても果敢に挑み、我流の呼吸法である「獣」の呼吸法を使って鬼と闘う。刃こぼれした2本の刀を使用し、ノコギリのように鬼の頸を切り裂くのが得意。
また、野生育ちのため触覚が非常に優れており、集中することで空気のかすかな揺らぎを感知することができる。そして身体構造も特異で、高い柔軟性で関節を外して小さい隙間にも入り込めたり、内臓の位置をずらして急所の攻撃を避けることができる。
自信過剰な性格だが打たれ弱い面もあり、練習でも負け続けるとへそを曲げてしまう。また野生育ちのため炭治郎や善逸と違い、はじめは人の優しさなどを持ちあわせていなかった。
しかし、炭治郎や善逸と共に行動し、任務をこなしていくうちにそういった人の優しさを感じるようになる。
栗花落カナヲ(つゆり かなを)
炭治郎の同期の鬼殺隊女剣士。類まれなる才能の持ち主で、鬼殺隊に入って、すぐに蟲柱の胡蝶しのぶの「継子」になる。
戦闘能力も優れており「全集中・常中」を使いこなしていて、ケガの回復訓練時に炭治郎や善逸、伊之助を圧倒する強さを誇った。
しかし、カナヲは全てにおいて「どうでもいいから何も決められない」という虚無感を抱えており、普段は非常におとなしく、話しかけられても微笑むだけで返事をしないほどである。虚無感ゆえに指示を受けたこと以外は行動せず、なにか行動するときも自らの意思ではなくコイントスで行動を決める。
そんな自分の意思を持たない性格だったが、炭治郎と話し、徐々に自分の意思で行動をするようになる。
不死川玄弥(しなずがわ げんや)
炭治郎の同期の鬼殺隊剣士。最終選抜のときに、日輪刀を女童に催促する粗暴さを見せ、炭治郎に止められ、腕を折られる。玄弥はそのことを根に持っている。
無口で目つきが鋭く粗暴な行動もするが、意外と常識人な一面を持っている。特に女の子と接すると照れてしまい、まったく話せないなどの可愛い面もある。
玄弥は風柱の不死川実弥の弟であり、過去に兄にひどいことを言ってしまった辛い思い出がある。そのため、兄に謝るために鬼殺隊に入った。
戦闘では刀だけでなく銃も使用する。また呼吸の才能がないため呼吸は使えないが、鬼を喰らうことで鬼の力を体内に取り込み使うことができる特異体質であり、鬼化して鬼と闘う。
産屋敷耀哉(うぶやしき かがや)
鬼殺隊当主。隊員からは「お館様」と呼ばれている。顔の上部は皮膚がただれていて少々醜い見た目をしている。
しかし、彼の声音や動作の律動は話す相手を心地よくさせる力(現代で言うなら「1/fゆらぎ」)があり、類まれなるカリスマ性を持っている、そのため、「柱」たち全員から心酔されている。
珠世という鬼とも知り合いである様子であり、鬼舞辻のことも「我が一族唯一の汚点である」と発しているなど、謎に満ちている人物。
冨岡義勇(とみおか ぎゆう)
鬼殺隊の「水柱」を務める人物。主人公の炭治郎が家族を殺され、鬼になった妹に襲われているところに出くわし、助ける。そして、鬼でありながらも炭治郎を守る禰豆子の姿に可能性を見出し、元柱で育手の鱗滝を紹介した。
あまり感情を表に出さないが、炭治郎に喝を入れるために厳しい言葉を発したり、禰豆子を見逃したり、禰豆子のために命を懸けるなど人情味溢れる場面も多い。しかし、口下手なため他の柱からは嫌われているらしい。
義勇は鱗滝と同じく「水」の呼吸の使い手であるが、鱗滝の技を超えて自分でも技を編み出すほどの実力者であり、十二鬼月の下弦の伍を瞬殺するほどの強さを誇る。
胡蝶しのぶ(こちょう しのぶ)
鬼殺隊の「蟲柱」を務める人物。柱の中で唯一鬼の頸を斬ることができない女剣士であるが、毒と薬に精通し、鬼を殺せる毒を作り出したすごい人。そして、普段から常に笑顔を心がけていて、鬼にも思いやりを見せる場面があるなど優しい性格をしている。
主人公の炭治郎との出会いでは、鬼との戦闘後に遭遇し、鬼である禰豆子を殺そうとしていたが、義勇に止められた。鬼殺隊の掟に従い禰豆子を命を狙っていたが、しのぶ自身は最愛の姉であるカナエの「鬼と仲よくしたい」という夢を受け継いで同じ夢を持っている。
しかし、最愛の姉が鬼によって惨殺され、自分の保身のために嘘をつき本能のままに人間を殺す鬼に対して怒りが蓄積していて、自分の代わりに炭治郎に夢を託している。
しのぶは人に非常に教えるのがうまく、善逸と伊之助に「全集中・常中」を巧みに教え、習得させた。またしのぶが所有する「蝶屋敷」という施設では、薬学に精通している技術を生かして、重要を負った隊員の治療やリハビリを受け持っている。
煉獄杏寿郎(れんごく きょうじゅろう)
鬼殺隊の「炎柱」を務める人物。主人公の炭治郎とは柱裁判の際で対面し、隊律違反を犯した炭治郎と鬼の禰豆子の斬首を主張したが、のちに炭治郎と再会した際には継子に勧誘した。
炭治郎の「ヒノカミ神楽」に関する質問に対してはきっぱりとわからないと答えるが、何度も鍛えることを誘うなど面倒見のよい性格をしている。
杏寿郎は、代々「炎柱」を輩出する由緒ある家系の煉獄家出身で、幼いころから鬼殺隊で柱にまでなった父の指導を受けて、鬼狩りとしての腕を磨いてきた。しかし、父親は突如剣士をやめて杏寿郎が柱になっても喜ばず、罵倒するようになった。そんな父の言葉に傷つきながらも気にせず常に明るく振舞い、弟を導いてきた。
十二鬼月との対決の際は、母の教えである弱い者を守ることを徹底し、激しい戦闘の中でも圧倒的な力を発揮し、犠牲者を1人も出さない戦いをした。
宇髄天元(うずい てんげん)
鬼殺隊の「音柱」を務める人物。とにかく派手なことが大好きで、常に「派手」を含んだ言葉を発している。元は忍という経歴を持ち、他の鬼殺隊員とは違い、命に明確な優劣をつけている。自身の3人の嫁を第一に優先し、その次に堅気の人間たち、その次に自分という優先順位。
戦闘では、鎖でつながれた幅広の2本の日輪刀を使って、激しく回したりして攻撃する。また「音」の呼吸を使う天元は敵の攻撃動作の律動を読み、音に変換して癖や死角を浮き彫りにする「譜面」を頭の中に描くことができる。
甘露寺蜜璃 (かんろじ みつり)
鬼殺隊の「恋柱」を務める人物。他の柱同様に主人公とは柱裁判で出会うが、他の柱の反応とは違い、炭治郎や禰豆子を斬首することに乗り気ではなかった。
社交的で優しい性格をしていて、可愛い人をとても好む。しかし、無視などをされると泣きじゃくってしまうなど繊細な一面もある。蜜璃は見た目とは裏腹にとても特異な筋肉質で、常人の8倍ほどの筋肉の密度を誇っている。そのため、食欲が非常に旺盛。
鬼殺隊に入る前に見合いに失敗した経験があり、それ以来、力の弱いふりをして、髪色を黒く染めて食事を我慢するなど、自分自身に対して嘘をついてきた。しかし、自分を偽ることをおかしいと思うようになり、人の役に立つためと添い遂げる殿方を見つけるために鬼殺隊に入隊した。
鬼殺隊では、ありのままの自分を受け入れてくれる人が多く、自分の居場所を見つけ、自分の強さを誇れるようになる。
甘露寺蜜璃の愛刀は極めて薄く柔らかく、技の速度も宇髄天元を上回るほど。強力な刀の「しなり」に加えて女体であるが故の筋肉の柔さ、関節の可動域の広さがその速度を可能にしている。
時透無一郎(ときとう むいちろう)
鬼殺隊の「霞柱」を務める人物。感情があまりなく常に無表情でつかみどころがない。柱裁判の際にも、話題に関係ないような雲の形などを考えていたりする。
しかし、無一郎は天才的な強さを誇っていて、日輪刀を握って2か月で柱となっている。また全ての呼吸の始まりと言われる「日」の呼吸の使い手の子孫と言われていて、戦闘中に顔に痣が浮かびあがる。
過去にはつらい経験をしていて、10歳にときには両親を亡くして、11歳では双子の兄を鬼の襲撃で亡くしている。その際に日輪刀を持たない無一郎であったが、記憶をなくすほど激情して鬼の頭を潰していた。
現在は「霞」の呼吸を使い、鬼を霞で翻弄しながら戦う。上弦の鬼とも互角以上に戦う強さを持っている。
悲鳴嶼行冥(ひめじま ぎょうめい)
鬼殺隊の「岩柱」を務める人物。僧侶のような風貌で、いつも泣きながらぶつぶつとしゃべっている。念仏もたまに唱えながらしゃべる。
鬼殺隊で最強の人物。
伊黒小芭内(いぐろ おばない)
鬼殺隊の「蛇柱」を務める人物。口元を包帯で隠し、ねちねちとした話し方をする。またいつも体に蛇をまとわりつかせている。恋柱の甘露寺蜜璃に対しては好意を抱いている様子で、しましまの靴下などをプレゼントしている。
音柱の宇髄天元に対しては、かなり上から目線で話しているため、天元より強い可能性が高い。
不死川実弥(しなずがわ さねみ)
鬼殺隊の「風柱」を務める人物。顔、体中に傷跡があり、粗暴な言動をする。柱裁判の際には、炭治郎と禰豆子の処分を特に主張し、禰豆子に対しては何度も刀を突きさし、自身の血を見せ本性を暴こうとした。しかし、その行動の結果、禰豆子は人を襲わないことが証明された。
過去には家族を鬼になった母親に殺され、必死に弟を守って母親を殺した。しかし、弟の玄弥にはそのときに「人殺し」と罵倒されてしまう。
鱗滝左近次(うろこだき さこんじ)
鬼殺隊の元柱であり、現在は次代の鬼殺隊員候補を育てる「育手」を担っている人物。普段は天狗のお面をつけているのが特徴的で、「水の呼吸」を用いた剣術を教えている。
義勇に頼まれ、炭治郎に訓練を施す。かなりのスパルタな特訓を課し、厳しい言葉を使うことが多いが、それも炭治郎のことを思って行っている。
産屋敷に炭治郎と禰豆子のことを報告していて、その際に禰豆子が人を襲ったときは冨岡義勇と共に腹を切る覚悟を伝え、禰豆子の助命を訴えている。
鬼舞辻無惨(きぶつじ むざん)
千年以上前に生まれた最初の鬼とされる鬼の絶対的な支配者。鬼舞辻の血液が体内に入ると人は鬼化する。禰豆子も血が体内に入ったため鬼化した。
血が体内に多く入るほど鬼は強くなるが、肉体が順応しきれない場合はそのまま死んでしまう。
普段は人間の家族に紛れて行動をしているが、人に対しても鬼に対しても非情な性格をしている。自身が生んだ鬼たちである十二鬼月らに対しては常に怒っていて、殺すことも一切ためらわない。
そして、自身の配下の鬼には「鬼舞辻の名前を口にするだけで死ぬ」という呪いをかけているため、鬼たちからは「あの方」と呼ばれている。
神出鬼没で現在の柱たちですら鬼舞辻とは遭遇したことがないが、炭治郎とは匂いを辿られて遭遇することになる。その際に、炭治郎の耳飾りに深い因縁を持つようで、炭治郎を排除しようと追ってを仕掛ける。
配下の鬼たちには産屋敷一族の排除と「青い彼岸花」の捜索を命令していて、それらの叶えるのに躍起になっている。
黒死牟(こくしぼう)
十二鬼月の上弦の壱である鬼。目が6つある剣士の風貌をした鬼。
主人公の炭治郎と同じように顔に痣がある。序列の乱れに厳しく、猗窩座に対して厳しい態度をとる。
童磨(どうま)
十二鬼月の上弦の弐である鬼。鬼舞辻に対しても他の鬼と違い軽い態度をとっている。
常にふざけておちゃらけている鬼だが、実力は相当なもののようで、猗窩座よりも新参者だが追い抜き、上弦の弐になっている。そのため、猗窩座からは毛嫌いされていて、顔を飛ばされるなどの攻撃を受ける。
また上弦の陸である妓夫太郎と堕姫を鬼にして上弦に加えている。
猗窩座(あかざ)
十二鬼月の上弦の参である鬼。上弦の鬼としては1番はじめに登場し、柱の煉獄杏寿郎と対峙する。煉獄の強さを認め、何度も「至高の領域」と称する鬼になることを誘うが断られてしまう。
戦闘では主に肉弾戦で攻撃を繰り出し、余裕を見せながら柱である煉獄と互角以上の戦いをする強さを誇っている。
鬼舞辻の任務を失敗し、しかも炭治郎から卑怯者呼ばわりされたことに怒りを持っていて、炭治郎に狙いを定めている。
半天狗(はんてんぐ)
十二鬼月の上弦の肆である鬼。常に何かを怯えている臆病な鬼で本体の大きさはネズミ程度で戦闘中はひたすら逃走している(人くらいの大きさの時もある)。しかし頸は非常に硬く、日輪刀をへし折るほどである。
半天狗の本体は逃げ回るだけだが、追い詰められるほどに感情が具現化し、自身の強い分裂体を生み出して本体を守らせている。分裂体はかなりの強さを誇っている。
玉壺(ぎょっこ)
十二鬼月の上弦の伍である鬼。壺から身を出している見た目の鬼で、両目の部分に口が生えていたりと気持ち悪い姿をしている。芸術に対してうるさく、とくに壺を馬鹿にされる激怒する。
能力としては、厳重に隠されていた刀鍛冶の里を探知するなど探知能力に秀でている。
戦闘では肉弾戦ではなく、壺から大量の水生生物を出したり、相手を水の中に閉じ込めるなどの技を繰り出す。また壺から壺で瞬間移動できるため、回避能力は非常に高い。
妓夫太郎(ぎゅうたろう)・ 堕姫(だき)
十二鬼月の上弦の陸である鬼。吉原を陰で支配している鬼の兄妹であり、兄の妓夫太郎は柱を15人葬っており、妹の堕姫は柱を7人葬っているという強さを誇る。
2人で1つの鬼であるという性質でメインは堕姫だが、ピンチになると兄の妓夫太郎が出てきて2人で戦う。2人の頸を切れた状態にしたないと倒せないため、倒すのが非常に困難な鬼である。
妹は自身の着物の帯を使って攻撃を繰り出し、兄は2本の鎌を武器に戦う。
珠世(たまよ)
自身の体を随分弄って鬼舞辻の呪いから外れた鬼。鬼であるが、人の血を少々飲むだけで生きていけるため、人を襲うことなく暮らしている。
鬼舞辻を抹殺したいと考えている珍しい鬼で、鬼になった者を人間に戻すための研究もしている。そのため、禰豆子を人間に戻すために炭治郎に協力している。
また、200年以上のかけて1人しか成功していないが、人を鬼にする技術も持っている。
血鬼術は幻術系統のものを使う。
胸に熱くする展開が多い『鬼滅の刃』の3つの見どころ(ネタバレあり)
『鬼滅の刃』では、かっこいいバトルシーンが多いですが、バトルだけでなく鬼や人の感情にフォーカスした感動の場面も非常に多いです。
ダークなシーンや描写は多いですが、深みのあるストーリーに胸が熱くなることまちがいなしの漫画となっています。ここでは、そんな深みのある『鬼滅の刃』の特に注目してほしい点を3つ厳選してお伝えしていきます。
鬼たちの想い
『鬼殺の刃』では、死に際に鬼の想いが寂しく語られていきます。そして、その寂しさを主人公の炭治郎は匂いから感じ取るのですが、それぞれの鬼の想いも見どころの1つです。
怖がりな弟であった人物が鬼になり優しい鬼を殺してしまった思い出があったり、過去に自分の書き物を馬鹿にされていたり、家族の愛に焦がれていたりとそれぞれが辛い過去を抱えて鬼として活動しているのです。
それらの記憶が死に際に走馬燈にように蘇り、それを炭治郎は優しく包み込んでいくシーンは思わず目が潤んでしまいます。
非道な行いをしながらも苦しくもがいている鬼たちの想いにも注目してもらいたいです。
禰豆子の可愛さ
『鬼滅の刃』では、ヒロインである禰豆子の可愛さが光っています。
鬼として凶暴化しながらも必死に人を守る姿。体を小さくする姿。人間を食べたくなってもプイッと我慢する姿。人間を家族と思い、抱きしめる姿。すべてが可愛いです。
そして禰豆子は可愛いだけでなく力もとんでもなく強いです。なにげない蹴りでも鬼の頭を吹っ飛ばしてしまったり、血を爆発させて攻撃したりとかっこよさも兼ね備えているのです。
主人公だけでなくヒロインの禰豆子の可愛さも見どころとなっています。
圧倒的剣術で繰り広げられる大迫力の戦闘シーン
また見どころはなんと言っても大迫力の戦闘シーンです。「呼吸」という他の漫画ではない変わった戦闘技法を使い、多彩な技を繰り出す登場人物たちの戦いは見ていて興奮すること間違いなしです。
鬼も戦闘スタイルが肉弾戦で戦う者や自身の得意とする武器を使用して戦う者、血鬼術という幻術や空間移動などの術を駆使して戦う者など1つとして同じ戦いがないのです。
そのため戦闘シーンは見ていて飽きることはないと思われます。
またピンチの演出や主人公たちの成長によって広がる戦闘や連携による戦いなど手に汗握る展開の嵐に読む手は止まらなくなります。大迫力の戦闘シーンを是非体験してみてください。
バトルもドラマも最高な『鬼殺の刃』はこんな人におすすめ
『鬼滅の刃』は、バトル漫画好きの方には特におすすめの作品となっています。
主人公が妹を鬼から人間に戻すために、鬼と戦う日々を過ごし、仲間と冒険していく王道のストーリーは見ていてワクワクが止まらないものであり、激しい戦闘には興奮すること間違いなしです。
そして、それぞれが自分の強みを活かした技で戦い合い、命を懸けるバトルには、すべてにおいてドラマが隠されてます。また読むごとに主人公も成長して迫力も増していくので、飽きることなくサクサクとページをめくってしまうかと思います。
絶体絶命の状況が続きながらも、命を振り絞り、限界を超えていく主人公たちの熱い戦いはバトル漫画好きであれば必見です。
管理人の思う『鬼滅の刃』が伝えたいこと(感想)
『鬼滅の刃』では、人の気持ちを慮ることの大切さを伝えたいように感じます。
この作品では鬼は悪の対象として、裁くべき者とみなされています。しかし、鬼たちは鬼舞辻無惨により勝手に鬼にされた者が多く、そのせいで家族を自分の手で殺すことになったり、脅されて行動しているものもいます。
もちろん、鬼となり欲望のままに人を傷つける者が多いですが、主人公の炭治郎はそういった鬼たちにも哀れみや思いやりを見せていて、その炭治郎の思いが鬼たちに届き救われていきます。
炭治郎のように相手の気持ちを慮り、相手のことを思って行動することは本当に美しく見えるのです。『鬼滅の刃』を読むと、炭治郎から人の気持ちを慮る大切さが伝わってくるように思えます。
『鬼滅の刃』にはバトルアクションのシーンも多いですが、上記のように炭治郎や鬼たちのヒューマンドラマの要素も兼ね備えられていて、見どころ溢れる作品となっています。
アニメ化もされるほど人気の作品でもありますので、まだ読んでいない方はこの機会に是非ご覧になってみてください。